リンパ浮腫治療センター 設立要旨

ドイツをはじめとするリンパ浮腫治療の先進国では、治療の第一選択肢として保存療法が実施されています。本邦では、リンパ浮腫の罹患患者数が推定10万人以上であり、治療の必要性がある患者様も非常に多いにもかかわらず、治療情報の不足や治療施設が少ないことが原因となり、発症早期の診断・治療が困難な状況です。

当院は、岡山大学病院 形成再建外科 木股敬裕教授のご指導の下、全国でも数少ない入院設備を備えたリンパ浮腫治療センターを立ち上げることとなりました。岡山大学病院で行われている手術療法(リンパ管‐静脈吻合術)と当院で行う保存療法(複合的理学療法)の連携により、患者様のQOL(生活の質)を考慮した治療が行えると思われます。リンパ浮腫治療を実施するとともに治療実績を蓄積し、リンパ浮腫治療のエビデンスレベルを向上させます。

また、リンパ浮腫の早期発見と早期治療を実現し、患者様やご家族の肉体的、精神的苦痛を和らげ、全国のリンパ浮腫で悩まれる多くの方々に安心して治療を受けていただける施設となるようチーム医療を推進します。

基本方針

  1. 患者様中心の医療を行うために、患者様の価値観を配慮した医療を行う
  2. 患者様の置かれた状況に応じたセルフケアを提案する
  3. 患者様の満足が得られるようリンパ浮腫患肢の状態改善に努める
  4. 医師,コメディカルが一体となってチーム医療を実践する
  5. 長期観察することで患者様に寄り添う医療を提供する
  6. リンパ浮腫保存療法発展のための研究を行う
  7. 定期的にセミナーを開催し、リンパ浮腫についての啓発活動を行う

社会医療法人 光生病院
リンパ浮腫治療センター
センター長  土持 茂之